食材について

砂糖の代わりになる「みりん」の役割とは?

皆さんはみりんを使ってお料理するでしょうか?みりんの使い方がわからない、料理酒と何が違うの?という方も多いようです。

以前勤めていた会社の先輩が「みりんを使うと負けた気がする」というようなことを言っていました。

もしかして、みりんの魅力が伝わりきってない?!今日はみりんのお話です。

みりんの役割って何?

みりんはお料理の照りを出したいときや、甘さを足したいときに使用します。また、煮崩れを防止する役割もあります。

砂糖の代わりに使えると言っても過言ではありません。砂糖はあまり使いたくないという方は、ぜひみりんをうまく使ってみてください✨

みりんはお酒、それも高級酒

実はみりんは高級酒です。検索してみると2万円ほどするみりんもあります。

もともと、みりんは戦国時代に高級酒として飲まれていました。それが庶民に広まったのは、なんと明治以降。みりんに対しての減税が認められたからなのだそうです。

料理に使用し始めたのは江戸時代で、鰻屋さんなどがタレに使用していたようです。

酒はアルコールを飛ばすと甘味になる

料理酒もそうですが、アルコールを飛ばすと甘味になります。砂糖よりもまろやかでコクがある甘味です。

関連リンク:日本酒と料理酒の違いは?料理するときのお酒の役割

本みりんとみりん風調味料の違い

まず、みりん風調味料は水あめや米・米こうじの醸造調味料などでできていて、アルコールをほとんど含んでいません。

一方、本みりんは餅米や米麹などを原料にしてアルコールにし、糖化させたものです。糖化させるのに2ヶ月ほどかけており、その間に糖やアミノ酸、乳酸などが生成され、みりん独特の風味を出しています。

みりん風調味料はアルコールが1%なのに対し、本みりんは14%ほどあります。

本みりんとみりん風調味料の使い方の違い

上記で説明したように、みりん風調味料はアルコールが含まれていないので、アルコールを飛ばす作業が必要ありません。砂糖と同じように使用できます

例えばフルーツポンチを作るときに砂糖の代わりにみりん風調味料を入れ、サイダーを入れたりするなど、アルコールが入っていないのでこのような使い方ができます。

一方本みりんはアルコールを飛ばす必要があるため、「料理のさしすせそ」で言えば、「さ」です。アルコールが食材に染み込むことで、甘さがアルコールとともに食材に染み込みやすくなります。ただし、料理のはじめに入れてアルコールをしっかり飛ばしましょう。

みりんをうまく使って料理上手に

みりんを使うと甘味に含まれたコクが料理に反映され、さらには臭みなどもアルコールと一緒に飛び、さらには照りなども表現することができる調味料です。

ぜひうまく利用してお料理を楽しんでくださいね。

みりんを使用したレシピはこちら
(画像はご飯何杯目?栄養満点、大地の恵みきんぴらごぼう